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佐野康夫さんのドラムプレイに対する捉え方

 

 

最近思うのですが、佐野康夫さんは以前のイベントで、楽器の音の長さも意識していると仰ってました。もちろん、ハイハット以外は長さを調節する機能は楽器にはありませんが、そういう意識を持って叩いているということです。

 

またフィルインの時にその瞬間の尺を意識している(フレーズの長さが伸び縮みしている感じ)とも仰っておりました。

 

また最近のイベントでもスネアやシンバルの音色も激し目とか静か目とかを意識しているとのでした。

 

これらのことから、佐野さんの中ではドラムの音やその長さのイメージがあるのだという事です。

これはもしかしたらドラムでも、あたかもボーカルがメロディーを歌うような意識に似ている部分や繋がるの部分があるのではないかと思います。

 

これは昔、古澤良治郎さんが、「皆、ドラムのことを楽器だと捉えていない」といった趣旨の発言がありましたが、

逆に佐野さんは楽器としてドラムを捉えていて、こういうふうにドラムを楽器として、音楽的に演奏したいというのがあるのではないかと思います。

 

それは例えば、気持ちを込めて演奏するとか、表現したい音をイメージして演奏するという事と思います。

 

そう思うと、私の好きなもう1人のドラマー、ビルブルーフォードも、ドラムのフレーズを研究している時にドラムはワードやフレーズを繋げていってセンテンスにするということを言っていましたが、そういうところにも繋がるのではないかと思います。

 

こういった意識が果たして、機械で測定して評価できるのかは分かりません。

 

少なくとも音色については、佐野康夫さんのスティックは俵形なのであたる角度によって、触れる面積が変わり、音色が変わるということはありそうです。

一方でリズムの正確性については評価できるのかは、未解決です。

ジャズにおいてはレガートのリズムが四分音符ではイーブンに近くなったりするので、そういう意味では伸び縮みも測定出来そうな気はします。

 

またメロディーのようにドラムを捉えるというのは、人が耳で聞くことでしか出来無さそうです。

 

上記のように考えるようになったきっかけとしては、電子ドラムでは再現が出来無さそうだからです。

自分は練習では電子ドラムを使っておりますので、音の長さや音色についてはあまり強く意識することがありませんでした。

電子ドラムでは常に一定だからです。

 

ここはまだ再現できていないので、電子ドラムの限界なのかもしれません。