佐野康夫さんのドラムプレイの難しさとは何だろうか?
今回は佐野康夫さんのドラムプレイの特徴についてを簡単に他のドラマーさんと対比させて、そしてその後に思うことをつらつらと書き綴って考えてみたいなと思います。
簡単に対比で考えてみた
佐野康夫さんと対比で出す例として、例えば河村カースケさんがいらっしゃいます。
河村カースケさんはシンプルなドラムというイメージがあります。
※もちろん複雑に叩く時もあると思われます。
最近は星野源さんとのライブや共演でフィーチャーされて一般の方にまでカースケさんの認知度が高まったのかなと思いますが、シンプルだけどもカッコいいというカースケさんに対して、
佐野康夫さんは曲の周りの楽器に合わせたりしながらどんどん変わっていく、簡単に言うと同じことを叩かないようなドラムプレイと感じます。
※もちろん極めてシンプルなプレイの曲も存じております。
ここで但し書きにはなるのですが、筆者はどちらのドラマーの方が良いとか、どちらのドラマーの方が優れているという論は好みではないので置いておきます。
どちらが筆者は好きか
私はジャズが好きなので、アドリブというか、どんどん変化していくドラムがとても好きです。なので佐野康夫さんのようなタイプの変化の多いドラムが好きなんだろうなと思います。
しかも、そういった事をJ-POPでやっているという所が更に好きです。
※筆者は佐野康夫さんの叩くaikoさんの曲も、河村 カースケさんが叩く星野源さんの曲もどちらもアマチュアなりにコピーして、それぞれの良さを感じています。それぞれ叩いた時に、どちらも良い部分があるな、と実感しました。
決して、佐野さんが好きだからといってカースケさんが嫌いと言っている訳ではありません。
どこが難しいのか?
きっと(あくまで私の個人的な主観ですが)佐野康夫さんは自然と溢れてくる何かをドラムに反映して叩いている気がします。
それは誰が一番だとかそういうものを超えてしまう何かだと私は思うのです。
そして、その内から湧き出てくるものをドラムとして体現する。これこそが最も難しい所なのではないかと思うのです。
もちろん佐野さんや無論、カースケさんも、テクニック、正確性、アイディア、音、人としても、どれも素晴らしい訳ではあります。
どういう難しさ?
難しさの一部分として、言葉としては表現しにくいのですが、音楽的なカッコいい何か、踊りたくなるような何かを現実に新たに作り出して叩く。そこが佐野康夫さんのプレイの難しい部分と思います。
他のドラマーの方も同様の部分があるかとは思います。
ではなぜ言葉で表現し辛い何かが、叩く上で難しい所なのでしょうか?
逆説的ではありますが、逆に言葉にできるものとして、例えば、テクニックであれば練習すれば(同じ人間である以上は、ある程度は)真似できるだろうと思う訳です。加えて譜面に起こす事である程度何をやっているのか分かります。
しかしながら、ドラマーが演奏する中で感じたことや考えたことを、つまり内から湧く何かをドラムのプレイとして叩くという事は、これは別の人間が再現できる類のものではなかなかないように思います。
それこそが佐野康夫さんのドラムプレイの難しさの真髄なのではないかなと思う次第です。
でもだからこそ、佐野康夫さんのドラムプレイを私が好きであり、私がずっと追い続けている理由なのかもしれません。
そしてそういう事はひいてはCDを叩いた時と、ライブでは異なるドラムプレイにつながるのでしょう。当然、佐野さんのドラムは割と叩くたびに毎回違うドラムを叩くな思う次第です。
以上です!
最後まで読んで頂きありがとうございました!^ ^